物流に使う倉庫の種類と条件とは

倉庫の種類は預ける貨物により分かれています。冷蔵・冷凍品を預ける場合、引火しやすいなどの危険品を預ける場合、など特殊な商品の場合はそれに見合った設備やノウハウを持った社員が必要となります。屋根がついていれば十分だというのであれば「普通倉庫」と呼ばれる施設を使います。また、雨に濡れてもよい商品の場合は柵で囲まれた地面で預かることもあります。セキュリティを固めることにより盗難を防ぐ仕組みになっています。立地条件ですが、輸入品であれば港の近くが望ましく、卸やメーカーから買い取ったものなど、国内流通に回るものであれば高速道路のインターの近くに多く立地しています。コストは後者の方が安いことが多いですが、作業の質は前者の方が貨物の扱いに慣れていることが多く、昨今の人員不足により後者は質が追いついていないところもあります。

港周辺は地震・津波リスクがあります

港周辺は輸入品を船から降ろしてからすぐ倉庫に入れられるため、輸送費がかからないメリットがあります。通常は交通の便がよいことから、各地への配送もやりやすく物流の要となりうる場所です。しかしながら、海に面しているということは震災が発生した場合は津波による浸水、液状化現象により施設が使えなくなって出荷できなくなる、商品が破損するといったリスクがあることに注意が必要です。高度成長期に造られた年季の入った施設では、津波を想定していない低い土地になっていたり、施設の強度が不十分であったりといった点が懸念材料です。ただ、その分物流コストを安くするように交渉しておく余地があります。とはいえ、特殊な貨物になればなるほど港周辺にしか施設がなかったりするものです。物流の老舗が集まっていることから、上質なサービスが期待できると思われます。

最近はちょっと内陸に入った施設が増加中

首都圏でいえば相模原・野田・入間など、近畿圏でいえば三田・枚方・茨木など、といった港から数十キロあたりに位置し、高速道路のインターチェンジに至近の地域に新しい物流施設が次々と建てられています。もとは田畑だったところが高速道路に近いというだけで倉庫に変貌し、様々な業種の配送センターとして稼働しているわけです。土地代が港に比べるとはるかに安く、その分低層の施設が多いのが特徴です。高層にすると、出荷の際に上層階の貨物を下におろすのにエレベーターを使用しなければなりません。エレベーターをいくつも造るわけにはいかないため、どうしても商品の集約に時間がかかる傾向にあります。低層の場合は平行移動が主となり、フォークリフトなどでの搬送が主となります。フォークリフトの脚が速いわけではありませんが、待ち時間が少なく済むので、大規模な出荷にも対応できる点が有利といえます。また、敷地が広いということは一度にたくさんのトラックを受け入れられるので、作業効率がよくなります。その分だけ作業員の時間外労働が減るため、低コスト化につながります。