物流に欠かせない倉庫サービスとは

倉庫サービスはただ漫然と商品を置いてもらっているだけではありません。商品を販売するチャンスを逃さないために、適正な量の在庫を持ち、注文があれば即発送できるようにしておくことが重要です。在庫が多すぎれば物流会社へ払う保管料負担が重くなり、在庫が逼迫するとせっかくの商機に商品が品切れで販売できなくなります。また、地震や大雪などで商品が発送できないリスクがあり、全国1か所で在庫を持っていると災害時には全量出荷できなくなってしまい、商売に大きな影響が出ます。よって、最近は複数個所に分散して在庫を持つ方針が主流となっています。また、保管場所により業者への支払いは変わってきます。大都市近郊であれば保管料は高めですが、その代わりに翌日納入ができるエリアが広くなります。その逆に地方都市の場合は保管料が安い代わりに配送面で翌日納入できないエリアが増えます。

物流は空気、血液のようなものです

物流は滞りなく動いているときは誰も気にしません。しかし、一旦大雪や震災で動かなくなってくると途端に商品が届かない、商品が足らない、と危機的な状況になってしまいます。まさに空気、血液と同じようなものです。保管中の商品は動きませんが、いつでも動けるよう準備をしていると考えるとわかりやすいのではないでしょうか。また、倉庫に預けるということは金庫に預けるのと同じで、盗難・紛失リスクを回避することにつながります。セキュリティに優れた施設が多く、国の法律でも厳しく規定されていることから、大切な商品を守るという活用方法もあります。温度管理・湿度管理が必要なデリケートな商品であっても対応可能な空調が入っている施設もあります。注文した商品が明日ちゃんと届いているのは、トラックドライバーだけでなく、倉庫での働きが大きく関係しているのです。

海外で製造、日本で販売する場合も重要な役を果たします

円高の進行により、メーカーが日本で商品のすべてを製造している、というのは例外的になっているほど、海外に工場を持ち、輸入して国内販売するケースがきわめて当たり前になっています。貿易をするには専門的な知識と設備が必要であり、素人ができるものではありません。物流会社はそのお手伝いを担っています。税関への輸入申告から始まり、コンテナで運んできた商品を倉庫に運び、コンテナから運び出して保管在庫となります。売買が成立したら出荷の指示を送り、その指示に従って決められた商品を決められた日に決められた場所に発送するのです。高速道路のインター周辺にはたくさんの配送センターが立ち並んでいます。これらの建物が我が国の誇る配達定時サービスを支えているのだな、と思ってもらえれば幸いです。